3年以上の在籍

通信制といえども高校ですので、卒業するには3年間以上の期間学校に在籍することが必須となっています。 これは学校教育法でも定められていますから、どんなに成績優秀な生徒でも、ひたむきに努力してどんどん単位を取得している生徒でも それ以内の在籍期間では卒業をすることはできません。 他人の倍の速度で教師の話を聞こうが、みんなの3倍登校しようが、3年間という時間を短縮することは不可能となっています。 極端な話、1年目に単位を一杯取得して、2年目もガムシャラに取得したって卒業までの最低期間は不変ということです。 もしも必要な単位を取得すればすぐにでも卒業できますよ、というシステムにしてしまうと、齢17才で高校卒業というレアな人材が量産されてしまいますし、 効率だけで考えると普通の高校に通学するよりも短期間で高卒の資格が取得できてしまうのでいろいろと問題が発生してしまいます。 なので入学から3年間は卒業できません、となっているので、その期間は真面目に生徒として過ごしましょう。 ちなみに編入・転入で通信制高校に入学した場合ですが、このケースでは以前在籍していた学校との合計で計算しますので、 転入前に1年間在籍していたのなら、転入後2年間在籍すればこの条件はクリアできます。厳しい条件ではありませんし頑張ってください。

74の単位を取得

どのような形態で学ぶにせよ、74単位を取得することが卒業の条件となっています。 これを3年間でまんべんなく取得するか、1年目のやる気に満ち溢れている時期に多めに取得するかは生徒の自由ですが、 合計で74に足りなければ卒業させてはもらえないので、しっかり予定を立てて取りこぼさないようにしましょう。 うっかり足し算を間違えていて、1年目に25単位、2年目に25単位、3年目に23単位の合計73単位しか取得しなかった場合は、 1つ足りませんので4年目に突入してたった1単位のためだけに在籍するはめになります。 これが1番つらいパターンでしょうから、きちんと計画を立てたつもりでもミスをしていないか慎重になって、 誰かに確認してもらったり監視してもらうと安心かもしれません、おっちょこちょいの自覚があるのならば。 ですが働きながら通信制高校に在籍するのなら、初めから4年間で74単位を目指す作戦も有効となることがあります。 勉学に使える時間が少ないのに無理して3年間に詰め込んでカラダを壊してしまう位なら、余裕を持たせて4年計画というのも悪くはないのです。 とにかく74単位に到達すればいいので、3年という期間に拘りすぎるのも通信制ではよくないと考えることもできるのです。 3年間の予定だったけど4年に延びた、では締まりませんが、勤労学生として予定通り4年間で卒業した、ならかっこいいでしょう。 編入・転入をしているのならそれまでに取得した単位も計算に入れてオッケーです。

30単位の特別活動

学科ではない特別活動の単位も通信制高校を卒業するには必要となります。 特別活動とはなにか、普通の学校でも行われていますが、学科以外の教育・行事と理解してもらえばいいでしょう。 一番回数が多いのはおそらくホームルームで、中学校でも行われているのでどんな形式で進められていくかはだいたいわかって頂けると思います。 他には体育祭や文化祭などの行事も特別活動の単位となり、修学旅行や遠足などの催しもこれに含まれることになります。 通信制だからそんなイベントはないだろう、と思っている若人もいるようですが、特別活動の単位も取得しないと卒業はさせてもらえません。 これを聞いて不安がる人もいますがそこまでハードではないので、男子校の体育祭を思い浮かべてブルブル震える必要はありません。 過去に不登校になっていた生徒やわけあって高校を中退した生徒など、みんな似たような境遇なので、そんなに熱血なイベントにはなりませんし、 暑苦しいイメージもあんまりしないので軽く参加すればいいでしょう。 これを3年間で30単位、一年間だと平均10単位取得することが卒業の条件となっていますので、引きこもりの生徒さんも頑張ってクリアしてください。 この3つの条件が通信制高校の卒業に必要なので、自分でもやり遂げられそうか、途中でやめてしまわないかよく考えて、 入学して3年ないし4年の間学生生活をエンジョイするか決定しましょう。